HOME >  フィールド・ステーション・セミナー > 品川大輔(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)

第18回 2017年1月28日(土)

発表者

品川大輔(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)

題目

キリマンジャロのことば―チャガ諸語の共時的多様性と分岐のプロセス

【要旨】アフリカ最高峰であるキリマンジャロ山麓部をホームランドとするチャガの人々に継承されてきたことばは一般にチャガ語(スワヒリ語:Kichaga,英:the Chaga language)と総称されるが,実際にはさまざまな方言から構成される.そして,それら各「方言」にはそれぞれが別個の「言語」と見なしうるほどの相違が認められると指摘する言語学者もいるほどの内的多様性が認められる.本発表では,チャガ諸語=キリマンジャロ・バントゥ諸語(Kilimanjaro Bantu Languages)に属する言語の具体例を用いて,その音声面,文法面での構造的多様性の一端を紹介する.さらには,それら諸言語が分岐していったプロセスに光を当て,現在チャガ人と称されるバントゥ系の人々の祖先が移動する以前に居住していたとされる先住民(チャガ諸語でWakonyingo等と称される)についての口承と,それとの関連が示唆される言語学的な残存特徴についても言及する.

活動記録