2015年10月23日、ベルン大学社会人類学研究所で開催された、スイス・アフリカ学会と環境・生態学学会の共同コンフェレンス「Conference for Participatory and Integrative Approaches in Researching African Environments: Opportunities, Challenges, Actualities in Natural and Social Sciences」のラウンドテーブルで「Reverse Thinking and Action Research(逆転の発想とアクション・リサーチ)」と題して講演しました。
ニジェールにおける在来知識を利用した砂漠緑化プロジェクトを紹介し、食料増産の可能性、農耕民と牧畜民の紛争予防に貢献できる可能性について話をし、在来知識を学び、地元の人々と協働していくことの重要性について講演しました。また、人々の暮らしを見つめ、人文科学、社会科学、自然科学に関係なく、分野を横断しながら、研究を進める大切さを強調しました。
この研究成果は、日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)(海外学術調査)「西アフリカにおける都市の衛生改善と農村の荒廃地修復システムSLDACSの構築」と基盤研究(A)海外学術調査 「サブサハラ・アフリカ畑地生態系における時空間変動を考慮した養分動態モデルの構築」(首都大学東京 小崎 隆 教授)、基盤研究(S)「アフリカの潜在力を活用した紛争解決と共生の実現に関する総合的地域研究」(京都大学 太田 至 教授)によるものです。