大山修一はニジェール・フィールドステーションを拠点に活動を続けています。2012年に都市の家庭ゴミを運び、砂漠化した荒廃地にゴミを投入し、緑化の実験を繰り返しています。その緑化サイトには、地域に居住するフルベの牧畜民が家畜を入れて、毎年、1か月ほど放牧をしています。細かなプロセスは省略しますが、家畜の放牧によって樹木の発芽が誘引され、樹木が生長します。不要な樹木は間引きし、家畜の放牧地に仕立てていきます。農耕地に造成することも可能なのですが、人口の少数派であるマイノリティの牧畜民の生活を支援することを重視しています。
2012年3月に、10cmの厚さで家庭ゴミを投入したときには樹木はまったく生えていませんでした。
2012年9月(1年目の雨季)トウジンビエやもろこし、カボチャ、ひょうたんなどの作物が生長しました。
2016年8月(5年目の雨季)樹木が旺盛に生長してきます。その林床には家畜の飼料となる草本が生長します。なかには、人間の食用になる植物もあります。
2018年9月(7年目の雨季)樹木はさらに大きくなり、下枝を伐採したり、不要な樹木の間引きを続けることで、パストラル・フォーレスト(牧畜森林)ができました。暑い日中、牧夫は木陰で休むことができます。
2012年3月1日
2012年9月6日
2016年8月31日
2018年9月
2018年9月